盗難防止策と危険度が高い国・低い国まとめ◎海外旅行をより安全に!
海外旅行で盗難に遭って大変な思いをした、という話を時々聞きますよね。言葉の通じない国で自分がそんな目に遭ったら…。でも、私たちが普段している行動が、実は別の国では盗難のターゲットにされてしまうことも多いのです。そこで、今回は安全に旅行を楽しむために、盗難防止策や盗難危険度の高い国・低い国を紹介します!
『海外旅行で盗難に遭わない方法を知りたい人』
『盗難危険度が高い国・低い国を知りたい人』におすすめ!
盗難を防止する方法:現地での行動編
海外で盗難のターゲットになる人とならない人の差は、ほんの些細なことです!
一つ一つは簡単なことですが、日本人がついうっかりやりがちなことでもあるので注意しましょう。
現金はたくさん持たず、分けて持つ
現金を多く持つことはおすすめできませんが、チップやちょっとしたものを買う時のために現金は必要です。
現金を持つときには、全額をまとめて持ち歩かず分けて持ち、金額も必要最低限にしましょう。
小銭入れを持つ
まず、チップの支払いなどでメインのお財布を出して、カードなどが見える危険を減らす効果があります。
次に、スリに対してや財布をよこせと脅された時にはダミーの財布としてわざと盗ませることで本当に大事なものを守ることもできます。
ATMの利用は人通りの多いところで
現金を持ち歩かない代わりに、クレジットカードや海外ATMが利用できる銀行のカードで、現金を引き出す機会もあるはず。その場合には、人通りの多い場所のATMで、暗証番号を見られないように注意しながら利用しましょう。
人通りのないところのATMの方が、暗証番号を見られるリスクは低いと感じるかもしれませんが、引き出した現金を盗もうと待ち構えられている場合があるからです!ホテル内のATMなど建物自体にセキュリティがあるところだと、さらに安心ですね。
ポケットに大事なものは入れない
男性に多いのが、日本での癖で貴重品をポケットに入れてしまうこと。
特にジーンズなどのおしり側にあるポケットには、絶対にお財布を入れないでくださいね!
荷物から離れない/目を離さない
日本ではファーストフードなどでの席取りにちょっと荷物を置いて注文に…と当たり前にやりますが、絶対にやめましょう!
また、スマホやガイドブックに夢中になっているとその隙に盗まれることがあるので、目を離さないでくださいね。
荷物は前に
斜め掛けのバッグを、日本では後ろにしている人が多いかもしれませんが、海外では前側、目に見えるところに持つようにしましょう。
リュックサックの場合は、外側のポケットに大事なものを入れないのはもちろんですが、カッターなどで切り付けて盗む犯人もいるので、貴重品は別に持つようにすることが大切です。
高価なものは身に着けない
カメラなど一部どうしても代わりがないものもありますが、それ以外のものは安物を持ち歩くようにしましょう。カメラやタブレットを路上で使う場合には周囲に十分注意してくださいね。また、良くあるのは女子のブランドバッグ!日本では大勢が持っているようなものでも、海外ではブランドバッグ=お金を持っている、と思われて狙われてしまいます。
さらに、おしゃれな服装もお金があると思われる危険あり!観光中は動きやすい地味な格好を心がけましょう。ちょっといいお店でディナーをする場合、おしゃれをする必要がありますが、その時は一度ホテルに戻って着替えるのがおすすめです。
不自然な動きをする人に注意
子供たちがニコニコしながら近寄ってきたり、知らない人が親しげに話かけてきたり…それに気を取られているといつの間にかお財布がなくなっている、そんな手口のスリの被害が多く報告されています!
一昔前には、ケチャップをわざとかける人、親切に服を拭いてくれる人、そしてスリ、が全員共犯という手口も流行りました。
盗難を防止する方法:防犯グッズ編
防犯グッズは実際に盗難から持ち物と守ってくれる効果と、防犯グッズを使用していることが目に見えると、盗難ターゲットになるリスクを低減するという2重の効果があります!おすすめの防犯グッズをご紹介しますので、ぜひ活用してくださいね。
暗証番号式南京錠
鞄のファスナー部分につけるほか、貴重品を入れたポーチにつけ、さらにそれをスーツケースに入れて鍵をかければ、セーフティボックスの代わりにすることもできます。
過去には、セーフティボックスの中身をホテルの従業員がマスターキーで開けて盗すんだ事例もあるので、こちらの方が安心なことも。鍵式は鍵を失くしてしまうと後が大変なので、暗証番号式をおすすめします!
パックセーフ
バックパッカーの人におすすめなのが、パックセーフです。ステンレス製のメッシュで、鞄を包むことで切り裂いて中身を盗まれることを防ぎます。また、柱などにバッグを括りつけられるようになっているので、鞄ごと持っていかれる心配もありません。
ステンレスメッシュを使用した商品には、ショルダーバッグもあります。
セキュリティベルト
セキュリティベルトは薄型のウェストポーチです。
パスポートや予備のクレジットカード、現金などを入れてジャケットの下に着ければ盗まれにくくなります。
みはって!365(アプリ)
このアプリをセットしてスマフォを置いておくと、動かされた時に大音量のアラームが鳴り、暗証番号を入力するまで止まりません。
スーツケースなどの大きな荷物を置いてどうしてもその場を離れないとならない時に便利です。ただし、スマートフォンを盗むために人を殺してしまうような治安の悪い国ではかえって危険なので、渡航先に合わせて使用しましょう。
出発前に確認しよう!渡航先の盗難危険度を知る方法
渡航予定の国の窃盗危険度を知るには、外務省の海外安全ホームページをチェックします!
- 国・地域別海外安全情報で、渡航予定の国を選択
- その国の安全対策基礎データのタブをクリック
- 犯罪データを確認
国ごとに内容が違いますが、その国で起きた犯罪の件数や実際に日本人が被害にあった盗難の手口、その国の犯罪の特徴などが確認できます!
今回は、日本政府観光局の各国・地域別日本人訪問者数上位30ヶ国の中から旅行者に人気で、かつ盗難に遭う危険が高い国と低い国をピックアップして紹介します!その国での盗難の特徴も紹介するので、渡航の際の参考にしてくださいね。
旅行で人気!盗難危険度が高い国1:アメリカ
場所『カルフォルニア』
どの都市でも盗難被害が多いですが、ディニーランドやユニバーサルスタジオなどがあって日本人観光客に人気のロサンゼルスでは、年間85,844件の盗難が起きています!
白昼のひったくりや強盗、置き引きの被害が多いようです。もしもの時は、リトル・トーキョーにある“「リトル・トーキョー交番」”が日本語で無料相談に対応してくれます。
旅行で人気!盗難危険度が高い国2:イタリア
場所『ベネチア』
イタリアではスリが約18万件、ひったくりが約2万件も起きています!子供や女性の浮浪者風集団によるスリやニセ警官、なりすましによってホテルのセーフティボックスを開けさせるなどさまざまな手口があるので注意が必要です。
ヨーロッパの国々では凶悪犯罪が少ない国でも盗難が多いという傾向にあり、スペインやここ数年人気急上昇のクロアチアなどもイタリア同様に注意が必要です。
旅行で人気!盗難危険度が高い国3:インド
場所『タージマハール』
最近は女性が一人旅をする場所にも選ばれるインドですが、貧富の差が激しく、治安がよくないのも事実。主な盗難被害としては、わずかな時間での荷物の置き引きや複数犯のスリが多発しています。
また、旅行中に仲良くなったインド人にもらった飲み物に睡眠薬が入っていて眠っている間に強盗される、睡眠薬強盗も起きています。
使用される睡眠薬は非常に強力で1~2日意識が戻らないこともあるので、注意が必要です!バーなどで親しげに話しかけてきて、飲み物をおごってあげる、と言われても絶対に飲まないようにしましょう。
旅行で人気!盗難危険度が低い国1: 台湾
場所『台北』
台湾は比較的治安のいい国ですが、新北市、台北市、高雄市台中市、台南市の順に犯罪が多く、人気の観光地もこれらの地域にあるので注意が必要です!
旅行で人気!盗難危険度が低い国2:シンガポール
場所『シンガポール』
シンガポールは安全な国ではありますが、スリや置き引きに遭う日本人観光客は一定数いるので注意しましょう。
旅行で人気!盗難危険度が低い国3:フィンランド
場所『フィンランド』
フィンランドは治安のいい国ですが、観光シーズンには東欧出身者の犯罪組織によるスリや置き引きの被害が増えるので、その点には注意が必要です。
それでも盗難に遭ってしまったら
- 取り返そうとしない
スリや置き引きの犯人がナイフなどの武器を持っていることも。
取り返そうと抵抗すると、怪我をさせられたり、最悪の場合、殺されてしまったりする可能性があります! - クレジットカードを止める
他の手続きをしている間にクレジットカードが不正利用されたら大変!
まずクレジットカード会社に連絡しましょう。
もしものために、クレジットカード番号とカード会社の連絡先を控えておき、スーツケースの中など、観光中に持ち歩かないものの中に入れておきます。 - 加入している海外旅行保険会社に連絡
これもカード会社と同様、保険会社の電話番号を控えておきましょう。
保険会社に連絡すれば、その後の手続きについて教えてくれたり、警察とのやり取りを通訳してくれたりと助けてくれる場合がほとんどです。 - 現地の警察に行く
これは、犯人を捕まえてもらうためというより、盗難証明書をもらうためです。
保険会社に指示されると思いますが、海外旅行保険の申請に必要になります。
盗難証明書は、英語で“Theft certificate”ですが、もし覚えにくければ“Police report(警察の調書)”でも通じます。 - 大使館や領事館に行く
パスポートを盗まれてしまった場合やお金などすべて盗まれて、予備のクレジットカードも現金もないといった場合は、大使館や領事館に連絡してください。
現地大使館の連絡先はガイドブックに載っていることが多いので、その番号を控えておいてくださいね。
また、パスポートについてはコピーを取って他の控えと一緒にしておきましょう。
まとめ
私たちは普段あまり意識していませんが、世界的にみて、日本はとても治安のいい国です。今回、盗難危険度が少ない国に挙げた各国も、日本に比べると盗難被害が多くなっています。また、“観光客”という理由で盗難のターゲットになり、盗難のリスクが高まるというのも現実です!
被害に遭うことを怖がり過ぎて、旅行を楽しめなくなってしまったら本末転倒ですが、しっかりと自衛して、もしもの時のための準備もしてから出かけてください!ほんの少しの注意と簡単な準備があなたを守ってくれます◎この記事であなたの海外旅行がより安全で楽しいものになりますように!
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