大変どうしよう!海外で病気になった…薬や保険、どう準備する?
無事に帰国できるのが一番ですが、海外では、慣れない土地に初めての料理、そこに疲れが溜まって病気になるリスクが高まるおそれが!また、医療費も高額です。そこで、海外に行くときに病気に備えてするべき保険などの準備、実際に病気になったとき・最悪の場合の対処法など、海外で通院した経験を踏まえてご紹介します◎
『海外旅行で病気になるのが心配な人』
『海外旅行での病気への備えを知りたい人』におすすめ!
日本の病院は安くて便利って知ってた?
日本の病院についても、待ち時間が長いなどの批判があるのは事実ですが、日本ほど病院の設備が充実していて、診察料が安い国は珍しいといえます!
日本の病院は安い
例えば、先日高熱を出し、初診扱いで内科を受診しました。このときの診察料は1,320円。もちろん、処方箋代込です。これは、健康保険で3割負担ですが、10割だとしても4400円です。対して、ある国に長期滞在中、ひどい咳で受診したときには、診察代50ユーロ、処方箋30ユーロでした。
さいわい、保険のキャッシュレス払いに対応した病院だったので、自己負担はありませんでしたが、80ユーロといえば、1ユーロ/120円で計算すると、9600円です!当然、これ以外に薬代がかかりますから、軽く1万円を超えてしまうことになります^^;
咳だけでこの金額ですから、手術が必要で入院することになったら……と考えると恐ろしいですね!
例えば、ハワイは医療費が高いことで有名ですが、保険会社のデータによると、公立病院のセミ個室タイプの入院費は、部屋代だけで約104,600円/日です。
日本の病院は設備がいい
日本では、それほど大きくない病院へ行っても、レントゲンや血液検査などが受けられるのは当たり前のように感じますよね。しかし、例えば先述の咳のために受診した病院は新しく、きれいな病院ですが、レントゲンの設備など検査の設備はありませんでした。
これは、その国の病院システムの問題で、最初にかかる病院⇒総合病院(紹介状必須)⇒大学病院(紹介状必須)という順番を守る必要があり、検査設備は大学病院や総合病院にしかないのです。救急車で運ばれたら別ですが、そうでない場合は、基本的に”最初にかかる病院”にいかねばなりません。
このシステムは珍しいものではありません。また、国によっては、観光で人気の比較的大きな都市でも”治療のためにチャーター機で首都の病院まで移動した”という事例があります。日本でも離島であればそういうこともあると思いますが、都市ではあまり聞かない話ですよね。
日本の病院は予約がいらない
日本の病院では、一部の診療科を除けば、予約は必要ありませんよね。しかし、海外の病院では完全予約制のことが多く、熱や腹痛といったすぐ見て欲しい病気でも、まずは予約をしなければなりません。
以上のような日本の病院に慣れている日本人は、海外で病気になってしまったとき、戸惑うことも多いと思います。ただでさえ、病気で気持ちが弱くなる時に、何もわからない状態で通院することにならないように、しておくべき備えと、病気になったときの対処法をご紹介します。
備え1:常備薬を持って行く
海外の薬局でも基本的な薬は買えますが、日本人に合うとは限りません。また、日本の薬でもあなた合う合わないがあるものもありますよね!なので、風邪薬・腹痛・解熱鎮痛剤など使用する可能性が高い薬は普段使っているものを持って行きましょう。
薬について説明を求められることもあるので、パッケージに英語名を書いておくと安心です。
英語名は医薬品の検索サイトで簡単にわかりますので、利用してくださいね。
通院中で、処方箋薬を持って行く人は、事前に医師・薬剤師に確認してください。日本では処方箋薬でも、海外ではドラッグに指定されている薬があるからです。また、念のため、英語の診断書も持って行くといいでしょう。
備え2:海外旅行保険に加入する
海外旅行に行くなら、どんなに短くても海外旅行保険に加入することをおすすめします!料金を節約したい人は、病気や怪我の治療費は手厚く、それ以外のオプションをつけない、もしくはセット料金のお得なタイプの保険を選ぶといいでしょう。
例えば、オプションでよくある携行品や損害賠償などは、日本で加入している生命保険のオプションが利用できることがあります。学生で自分で加入していない人は、保険の内容を保護者の方に確認してくださいね。
また、比較サイトごとに特典が違うこともあるので、複数の保険検索サイトで比較しましょう。選ぶときに料金や補償金額以外で、特に重要なポイントは、以下の2つです。
- 滞在先にキャッシュレス決済できる病院があること
キャッシュレス決済ができないと、一度、自分で支払ってから申請することになります。1万円程度ならいいですが、数百万になった場合、一時的な支払でも難しいですよね。 - 診察時の通訳対応(電話やスカイプでもOK)
医療用語は日本語でも理解できないときがありますよね。しかも、具合が悪いときには頭が働かないもの。ある程度、話せる人も、通訳サービスがある保険がおすすめです。
備え3:海外保険付きのクレジットカードを携行する
クレジットカードの中には、海外旅行保険が付帯されているものがあります!海外旅行保険と比べると治療費の補償額が少ないので、その点に注意しましょう。最高〇千万などと書いてあっても、治療費ではなく、死亡や後遺補償の場合が多いので、きちんと確かめてください。
もうひとつ注意しなければならないのは、クレジットカードの保険の場合、自動付帯のものと、旅行代金や旅行中に何かしらの支払いに使用していること、という条件が付いているものの2種類があること。ただし、航空券代などをそのカードで支払えば保険が付帯するので、難しく考える必要はありません。
おすすめのカード1:セゾンブルー・アメリカン・エクスプレス・カード
26歳以下の人に特におすすめのカードです!26歳以下なら年会費無料。さらに旅行に特化したサービスも複数付いています◎保険は自動付帯で、海外旅行の場合、疾病治療費は300万円です。
おすすめのカード2:三井住友カードクラシック
安心の三井住友のカードです(VISA・Master選択可)!年会費はかかりますが、割引を上手に組み合わせると実質無料に……。ただし、事前に旅費などを決済する必要があるので、注意しましょう。海外旅行の場合、疾病治療費は100万です。
また、女性の場合、年会費や疾病治療費については条件が同じですが、その他の点でお得な”三井住友VISAアミティエカード”がおすすめ◎
三井住友カードはいろいろな種類があり、海外旅行保険が付帯しないものもあるので気をつけてくださいね!
病気になってしまった!どうすればいいの?
いざ、病気になってしまったら、どうすればいいのでしょう?
- 持参した薬を飲んで様子をみる
風邪の引き始めや軽い腹痛などであれば、市販薬で治る可能性があります。持ってきた薬を飲んで、ホテルで休むなど、早めに対応しましょう。無理は禁物です! - 病気が悪化する前に保険会社に病院の予約をしてもらう
翌日になって治ったなら、キャンセルしてもらえばいいことなので、病気が悪化しそうと感じたら早めに保険会社に連絡しましょう。悪化したときに、予約が取れない方が大変です! - タクシーなど交通費のレシートは捨てない
基本的に病院までの移動費用も支払われますが、レシートが必要な場合があります!捨てないようにしましょう。電車などレシートがない場合には、金額をメモしてください。 - 薬代のレシートも捨てない
日本のように院外処方で薬を受け取る国が海外にも多くあります!当然ですが、レシート必須ですので捨てずに保管しておきましょう。
クレジットカードの保険の場合も、カード会社を通してどこかの保険会社に加入しているだけですので、手続きは同じです。保険会社の電話番号はインターネットで調べることもできますが、いざというとき、使えるとはかぎりません。紙にメモして、すぐにわかる場所に入れておきましょう。
最悪の事態…こんなときどうする?
倒れて運ばれてしまった!
発作などで倒れてしまった場合には、意識のないうちに病院に運ばれてしまうということも……。旅慣れた人が一緒なら、落ち着いて保険会社に連絡してくれるかもしれませんが、同行者もパニックになるのが普通です。また、ひとり旅なら、もちろん誰も連絡はしてくれませんよね。
そういうときでも、保険会社は後から連絡すれば対応してくれます!キャッシュレスに対応している病院に運ばれるかどうかは運次第ですが、キャッシュレスに対応していない場合の支払いの相談も保険会社にしてみましょう。このようなときのために、保険会社などの番号は、ホテルに置いておかず、常に身に着けてくださいね◎
保険に入っていないのに病気になってしまった!
どれだけ保険に入ることをすすめても、入らずに旅行に行ってしまう人はいるものです……。いざ病気になってから、”しまった”思っても手遅れです。ただし、知っていれば使える方法もあります。それが、”海外療養費制度”。健康保険の制度のひとつです。
この制度では、海外で受けた治療の費用を”日本で受けた場合にかかる金額の7割”支払われます。ですから、現地で1000万かかっても、日本で500万で受けられる治療の場合、350万です。しかも、現地で貰わなければいけない診断書などもあるので、正直なところ、かなり面倒な手続きになります^^;
また、加入している生命保険によっては、医療施設などが限定されるものの、支払い対象になる場合があります。日本の家族に連絡して、確認してもらいましょう。
本当にどうにもならないとき…
日本大使館または領事館に連絡を取って助けを求めましょう。どういう対応をしてくれるかは、状況次第ですが、日本の家族に連絡するなど、なにかしらの対応をしてくれます。
病院のお世話にならずに帰国できることが一番ですが、万が一の出来事は誰にでも起こります!しっかりを備えをして、具合が悪くなってしまったら、早めに対処しましょう◎あなたの旅行が、楽しく、健康に過ごせるものでありますように♡
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