チップの相場っていくら?旅行前に知りたい海外のチップ事情



海外旅行する上で知っておきたいのが、レストランなどでサービスを受けた際に、感謝の意味を込めて支払う「チップ」の存在です。日本にはない風習なので、どんな時に、どれくらいの金額を支払うのか悩んでしまいますよね。ここでは、国別のチップの相場から、支払う際の注意点まで、様々なチップの疑問にお答えします♪
『チップについて確認したい』
『国ごとのチップの相場が知りたい』人におすすめ!
国・地域別のチップの相場
チップはアメリカだけの習慣だと思われがちですが、ヨーロッパなど他の地域でもチップを取り入れている国が多いです。チップの習慣がある主な国をご紹介していきます。
1.アメリカのチップ相場
- レストラン:料金の15%~20%
- ホテル:荷物1個につき1~2ドル程度。ルームサービスを頼んだ場合、料金の10~15%、ベッドメイク1回につき1ドル程度
- タクシー:料金の10%~15%
- その他:観光ツアーに参加した場合、ドライバーとガイドに1~10ドル程度
2. カナダのチップ相場
北米のカナダは、チップの金額や内訳がアメリカとほぼ一緒です。ただ、クレジットカードでの会計がアメリカと違い、チップ料金をいくらにするかこちらで選択するお店が多いです。
- レストラン:料金の15%~20%
- ホテル:ルームサービスを頼んだ場合、料金の10~15%。ベッドメイク1回につき1ドル程度
- タクシー:料金の10%~15%(大荷物の時は多めに支払う)
- その他:観光ツアーに参加した場合、終了後ドライバーに3~5ドル程度
3.フランス
フランスは、料金にサービス料が含まれている場合がほとんど。快いサービスを受けた場合など、特別な対応を受けた際にチップを支払う場合が多いです。
- レストラン:料金の5%~10%(※高級レストランの場合がほとんど)
- ホテル:特別な対応をしてもらった場合や高級ホテルの場合。料金の5%~10%
- タクシー:荷物運びや道案内など特別な対応をしてもらった場合、料金の10%~15%
- トイレ:係員がいる場合は50セント程度
4. イギリス
イギリスは北米と違って、頻繁にチップを払う習慣はありません。フランスと同じように、快いサービスを受けた場合や高級レストランなど、特別な対応を受けた際に支払う場合が多いようです。
- レストラン:料金の10%~15%
- ホテル:ルームサービス1回につき50ペンス~1ポンド
- タクシー:料金の10%~15%
- トイレ:係員がいる場合は10~20ペンス
5.ドイツ
ドイツでは、サービス従事者への正当な報酬としてチップを渡す習慣があります。そのため、「これだけの労働」で「これだけのチップ」というふうに、金額がしっかり決められている場合が多いようです。
- レストラン:料金の5%~10%
- ホテル:ルームサービス 1回、荷物1個につき1ユーロ程度
- タクシー:料金の10%(荷物が多い時は多めに支払う)
- トイレ:係員がいる場合は20~30セント程度
6.イタリア
イタリアでは、チップを渡すのは任意の場合が多いです。快いサービスを受けた際に、感謝の気持ちを込めて渡すのが一般的です。
- レストラン:ほとんどの場合料理代金に含まれている
- ホテル:ルームサービス1回、荷物1個につき1ユーロ程度
- タクシー:料金の10%
- トイレ:係員がいる場合は20~70セント程度(任意の料金)
上記で挙げていない国でも、少額のチップなら歓迎されている場合もあります。海外に出発する前に、訪れる国でチップが推奨されているのか調べておくと良いですね。
業種・サービス別のチップの相場
次に、業種やサービス内容別のチップの相場をご紹介します。同じ業種でも、お店のタイプによって金額が変わるため注意してくださいね。
ホテルで払うチップの内訳と相場
ホテルでは細かなサービスを受ける場面がたくさんあるため、最もチップが必要となります。
- ドアマン(タクシーを拾ってもらうなど):1ドル~2ドル
- ベルボーイ:荷物1個につき1ドル。重い物は5ドル
- ベッドメイキング:1ドル~5ドル(部屋のグレードによって変動)
- 送迎バス(空港からホテルまでの無料送迎バス):ドライバーに1ドル
- コンシェルジュ(チケットの手配など):相談1つにつき5ドル
- ルームサービス:15%~20%(※代金に含まれている場合も有り)
ホテルでは、枕の下に紙幣を置く「枕銭」と呼ばれる支払い方もありますが、基本は手渡しするか、ベッド脇のテーブルなどに置いておくのがおすすめです。
飲食店で払うチップの内訳と相場
飲食店では、どういったサービスを提供しているかで金額が変動します。
- 一般のレストラン:総額の15%~20%
- ビュッフェ:総額の10%~15%
- デリバリー:総額の10%~15%
- バー&クラブ:飲み物1杯につき1ドル
- ファーストフード&フードコート:チップ不要席の案内から料理の提供まで全て行ってくれるレストランは、必ずチップが必要となります。
一方、ファーストフード店のようにセルフサービスのお店や、お持ち帰り専門店などはサービスを受けるわけではないため、チップは必要ありません。
車関係のチップの内訳と相場
観光時の移動手段となるタクシーやバスでもチップは必要ですが、車の規模によって金額が変動します。
- タクシー:メーター料金の15%~20%(おつりがチップになる場合も有り)
- バスドライバー(ツアーバスのみ):1ドル~2ドル
- 専属ドライバー(リムジンなど):5ドル~10ドル
- 洗車:1ドル~3ドル
- 駐車サービス(駐車場まで運転):2ドル~5ドルタクシーでチップを支払う場合は、クレジットよりも現金で支払う方が喜ばれます。
おつりをそのままチップとして渡すとスマートですよ♪
その他
あまり知られていませんが、下記のようなサービスでもチップが必要となる場合があります。
- トイレ(清掃員):コイン数枚~1ドル(任意)
- サロン(美容院・エステ・ネイルなど):総額の15%~20%
- ツアーガイド:5ドル~15ドル
- 靴磨き:2ドル~3ドルサービス担当者に直接現金で渡すか、精算時に一緒に支払いましょう。
チップに関する海外と日本の考え方の違い
海外と日本では、チップのとらえ方が全く異なります。日本ではチップはあくまでも、良いサービスを受けたことによる感謝、つまり心付けですが、海外では労働の対価=収入の一部として考えられています。
そういった国では、チップの量=サービスの質につながっている場合も多いため、良いサービスを受けた際は、しっかりチップを支払うことが大切です◎
トラブルにならないスマートなチップの払い方は?
相場が分かったところで、実際にどうチップを渡せば良いのかを見ていきましょう。基本的に「現金(紙幣)」か「クレジットカード」のどちらかの方法で支払うことになりますが、支払い方によって気をつけたい点は以下の通りです。
現金でのチップの払い方
現金でチップを払う場合は、手渡しが基本です。コインで細かく支払うのはスマートではありませんし、失礼になる場合もあります。1ドル札や5ドル札などの紙幣で支払うようにしましょう。
海外では財布を大きく開けてお金を見せるのは、防犯の面で好ましくありません。チップ用に紙幣を分けておいて、バッグやポケットなどに畳んで仕舞っておくのがおすすめです。
クレジットカードでのチップの払い方
クレジットカードでのチップの支払い方は、持ってきてもらった伝票に、チップ金額と合計金額を自分で記入する形になります。合計金額を確認したら、「Tip」と書かれた欄にチップの金額、「Total」と書かれた欄に料金とチップを合計した金額を記入し、サインをして店員に渡せば完了です。
その他にも、料金だけクレジットカードで支払い、チップは現金で支払うという方法も可能です。その場合は、伝票と一緒に現金を渡すか、テーブルの上に紙幣を置いておきましょう。
チップに関する注意点~実際にあったトラブル~
見ていくと分かるように、チップの支払いはかなり煩雑。チップに馴染みのない国の観光客が、チップの文化がある国でトラブルに巻き込まれるケースが増えています。
チップの金額を書き変えられた
前述したように、クレジットカードでの支払いでは、伝票にチップの金額を記入するのですが、店員に渡した後にその金額を書き換えられたというトラブル事例があります。クレジット払いは金額が差し引かれるのが後になるため、上乗せされていたことに中々気づけない場合が多いです。伝票の控えはしっかり保存すること、クレジットの明細をよく確認することをおすすめします。
店の外まで追いかけてこられた
チップの金額が少ない場合や、チップを払い忘れて店を出てしまった際に、店の外まで追いかけてこられてチップを要求されたという事例があります。中には、チップを払うまで店を出られないようにされたなんて事例も!紹介したのは極端な事例ですが、チップの金額でトラブルになる例は少なくありません。このようなトラブルを避けるためにも、旅行前にチップの相場を勉強しておくことが重要です。
いかがでしたでしょうか。チップを払わなかったせいで、良いサービスを受けられなかったなんて嫌ですよね。。トラブルにならないためにも、チップをしっかり用意するようにしましょう◎
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