農泊で現地の暮らしに入り込む!農業・漁業・林業をディープに体験◎
国内の旅行先を検討中のみなさん、旅行の手段としてもう「農泊」はチェックしましたか?農泊は農業や漁業などで暮らしている方々の仕事と暮らしを体験する、新しい旅行スタイルです。農泊という言葉の通り、現地で農業などに実際に参加し、そのご家庭や地域に宿泊します。農泊の体験例からイメージをつかんでみてくださいね♪
『違った暮らしを体験したい人』
『エコツーリズムに関心のある人』におすすめ!
農泊って?何をする旅行なの?
最近話題の「農泊(のうはく)」。もう体験したという人もいるかもしれませんね!
しかし、中には初めて聞いたという人もいるでしょう。今までとは違ったライフスタイルの魅力を知ることができる、特別な旅行なんですよ◎
農林水産省が後押し!農山漁村との行き来を促す
農泊は、都市と農山漁村との交流を促して、それぞれの場所に住む人たちがお互いの土地の魅力を知り分かち合うことを目的とした「農山漁村滞在型旅行」です。
地方都市の魅力を再発見して、都市と農山漁村との間で人・もの・情報の流れを活性化させるための取り組みで、農林水産省も後押しをしています。地元の人が当たり前過ぎて気づいていなかった魅力を、都市から訪れる人が味わい楽しむことで、お互いにとって実り豊かなやりとりができるようになる体験型の旅行スタイルです◎
体験をしたら民泊利用も◎
農泊では、農村や漁村の体験先で作業を行った後、地域の事務局が窓口となって紹介してくれる地域の民家に民泊できます。地方の親戚の家に泊まりに行って、家の仕事を手伝うようなイメージです◎
旅館などと違った飾らない雰囲気のやりとりで、よりその地域での暮らしを深く体験できますよ!
農泊 in「鳥取県倉吉市」農村生活を体験
Photo@ 鳥取県倉吉市
鳥取県倉吉(くらよし)市は、鳥取砂丘のある県庁所在地の鳥取市の西側にあります。
倉吉市体験型教育旅行誘致協議会 体験プログラムの一覧|農泊ポータルサイト
見逃せないポイント
倉吉市体験型教育旅行誘致協議会の農泊体験には、大きく分けて3つがあります。
- 自然体験:
蒜山(ひるぜん)と大山(だいせん)の豊かな自然を利用する体験- 農村生活体験:
倉吉市の農家の暮らしを体験する- 民泊体験:
取り立ての食材で食事作り体験
竹林の整備や、きれいな水のある場所でだけ育つ貴重なわさびの生産に携わるわさび農家体験などができますよ。また、民泊の受け入れ家庭のうち「旅館業簡易宿所営業」を取得している宿では、地元で獲れた食材でこんにゃく・ちまき作りやそば打ちを体験できます^^
民泊体験では古民家や、農家と猟師を兼ねたお宅などにも滞在できます♪
民泊たいけんプログラム|セキガネたいけん(倉吉市体験型教育旅行誘致協議会)
周辺観光
Photo@ 鳥取県倉吉市
倉吉市内には江戸時代から大正時代に建築された白壁の土蔵が立ち並んでいます。当時の商家の建てたもので、上部は白い漆喰(しっくい)が塗られ、屋根には赤い瓦葺きです。
落ち着いた風情で「美しい日本の歴史的風土100選」に選ばれたほか、「倉吉市打吹玉川伝統的建造物群保存地区」に指定され大切に維持されています◎
農泊 in「山口県萩市」農業・林業・漁業・工芸を体験
Photo@ 山口県萩市
山口県萩市は明治維新で活躍した維新の志士を数多く輩出した土地です。
大河ドラマ「花燃ゆ」の舞台にもなりました♪師である吉田松陰や彼ら自身の生家などが保存され、ゆかりの品々が展示されています^^
萩ふるさとツーリズムWeb(萩市ふるさとツーリズム推進協議会)
周辺観光
Photo@ 松下村塾
萩市には幕末に活躍した傑出した人材を生んだ松下村塾(しょうかそんじゅく)があります。
「明治日本の産業革命遺産」の一部として世界遺産にも登録されているので、ぜひ一目見ておきたいですね!
西郷隆盛や大久保利通と薩長同盟を結び、明治維新を推進した木戸孝允(きどたかよし:桂小五郎とも)の生家である「木戸孝允旧宅」もぜひ立ち寄ってみましょう。
農泊 in「高知県黒潮町」カツオのワラ焼き&タタキ作り体験
※こちらの画像はイメージです。
高知県幡多郡(はたぐん)黒潮町(くろしおちょう)は高知県の西側に位置しています。四万十川(しまんとがわ)が土佐湾に注ぐ四万十市に隣接した海沿いの町です!
見逃せないポイント
高知県幡多郡黒潮町の黒潮町観光ネットワークに所属する「黒潮一番館」の提供するプログラムは珍しいです!なんとカツオのワラ焼き&タタキ作りが体験できます♪
高知県はカツオ漁で有名。現地の漁師のみなさんに教わりながら、カツオ1本を火力の強いワラで焼いて、地元に伝わる塩タタキにしたり特製タレをつけたりしていただきます^^
黒潮町観光ネットワーク 体験プログラムの一覧|農泊ポータルサイト
周辺観光
Photo@ 桂浜
黒潮町から中村街道/国道56号線を車で1時間40分ほどで高知市街から近い「桂浜」に到着します。桂浜は高知県内でも有数の景勝地。
丘の上には有名な坂本龍馬の銅像が立っています!近くには高知県立坂本龍馬記念館や、ユニークなプロモーションでSNSで人気の桂浜水族館も♪一度にたくさん観光できてお得です◎
農泊 in「神奈川県足柄上郡」都心近くでリアルファーマー体験
Photo@ 神奈川県足柄上郡
神奈川県足柄上郡(あしがらかみぐん)松田町寄(やどりき)は、東京駅から首都高速・東名高速利用で約1時間半と、都心に近い農泊スポットです。
Yadoriki Healing Village推進協議会|農泊ポータルサイト
見逃せないポイント
松田町寄の農家で行っている、名産の農作物であるサトイモのための土作りから収穫までの一連の農作業を体験できるプログラムです。
里山での農家の暮らしを初心者でも楽しみながら満喫できるということで、年4回の開催時には親子連れなども参加します^^
REAL FARMER体験|Yadoriki Healing Village推進協議会|農泊ポータルサイト
周辺観光
都内から向かう場合は行き帰りのいずれかで、東名高速道路の中でも大規模なサービスエリアとして有名な「海老名サービスエリア」に立ち寄ってみてはいかがでしょうか?
上りと下りで内容が異なるので、それぞれで休憩がてら立ち寄るのもおすすめです◎
また海老名サービスエリアからほど近い港北で高速を下りてすぐの、北欧デザインの家具とレストランで知られる「IKEA港北店」ものんびり立ち寄るのにいいですよ♡
実際の部屋のように作り込んだ展示や、フロア中を埋め尽くすベッドや椅子などを見て回ったり、北欧料理をお手頃価格で味わったりするうちに、運転の疲れも癒やされます♪
農泊 in「岐阜県美濃市」和紙職人の里で手漉き和紙体験
※こちらの画像はイメージです。
岐阜県美濃市(みのし)は日本の中心部に位置する岐阜県の中央部にあります。日本三大和紙の一つ「美濃和紙」の産地として古くから有名です。
本美濃紙の技法は国の重要無形文化財、また、ユネスコの無形文化遺産に登録されています。
見逃せないポイント
岐阜県美濃市内の3つの和紙工房が提供する特別なプログラムは、なんと手漉き和紙と活版印刷で作る「オーダーメイド名刺」制作体験です!
- 大光工房(岐阜県美濃市蕨生)
- テラダ和紙工房(岐阜県美濃市蕨生)
- みのまちや株式会社(岐阜県美濃市御手洗)
のいずれかの工房で自分好みの材料・色の和紙を漉いたら、宿泊施設で活版印刷で印字します。
また、美濃和紙の里会館でも和紙の手漉き体験ができます。こちらはより手軽に参加できものもあります♪
- 1日がかりで紙漉きの工程をすべて行うコース
- 約20分程度で終わる美濃判(約33cm x 約45cm)サイズを漉くコース
- 約40分かけてはがきサイズの和紙6枚を作るコース
など、さまざまなコースが用意されています。
美濃市での紙漉き体験後は、隣の郡上市内にある名物女将のいる体験民宿の「民宿しもだ」を利用するのもいいですね◎
周辺観光
Photo@ 郡上八幡城
美濃和紙の里会館から東海北陸自動車道を北上すること約1時間で、夏の「郡上(ぐじょう)おどり」で著名な郡上市八幡町(ぐじょうし はちまんちょう)に入ります。
街を見下ろす位置にそびえる郡上八幡城は、1559年に築かれた砦が始まりといわれる城です。廃藩置県で石垣以外を取り壊されるも、その後1933年になって天守閣が再建され、現在も雄姿を誇っています◎
農泊・民泊で注意したいこと
農泊・民泊先のスタイルにならおう
農泊で宿泊する施設は、通常の民家と異なり「農林漁業体験民宿」として登録された施設です。基本的には地元での農林漁業を行い、その傍らで民宿業を営んでいます。
ホテルや旅館に宿泊するときのような充実したアメニティや、宿泊者の利便性を第一にしたステイとは異なります。ホームステイや親戚宅への宿泊のような、家族の一員に入れてもらうような形での宿泊となるのです。
そのため、お客様ではあるけれども暮らしの中に入っていく感覚が必要です。ふだん夜遅くまで起きていたりITを活用した生活をしていませんか?急に生活を変えるのは難しいかもしれませんが、農泊・民泊の際には、なるべく宿泊先のご家族の習慣にならって生活したいですね。
農泊・民泊先に事前に伝えることは?
宿泊前に確認しておいたほうがよいのが、食材です。地元の新鮮な食材を活かした家庭の料理をいただくことになりますが、人によっては「どうしても苦手で食べられない」「アレルギーがあって食べられない」といったものもあるでしょう。
地域によっては少子高齢化で小さい子供や若い人のアレルギー症状を目の当たりにする機会がごく少ないご家庭もあります。場合によっては、「新鮮で美味しければ症状は出ないはず」「ちょっとずつ慣らせば食べられるようになる」といった誤解があるかもしれません。
農業・漁業に携わる土地は、医療機関へのアクセスが良い場所ばかりではありません。食材などにアレルギーのある方は説明の資料や緊急時の連絡先などを事前に用意しておくことも検討しましょう。
農泊をよく知ってとっておきの体験をしよう!
以上、農泊について解説し、農泊のできる施設の例や農泊での注意点をご紹介してきました。
ご紹介した例は全国で取り組まれている農泊のごく一部です。「様々なエリアの農泊を知りたい」「それぞれの農泊の体験内容をより詳しく知りたい」という人のための便利なサイトが増えています!
例えば、
- 農泊ポータルサイト:
農泊のできる地域・施設を一括で紹介。エリア・体験・宿泊・食事などのジャンルで絞り込み検索が可能。- サトChef(サトシェフ):
地域の自然の中で採れた食材を活かした料理を提供するお店を紹介。
などがあります。
体験と観光の両方を兼ねられる農泊で、ぜひ旅を満喫してくださいね!
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