「教育とは、人生を切り拓くきっかけ作り」ドイツで考えた日本の教育

第5弾は、教育を勉強するためドイツを訪れた増田知朗さん。

なぜドイツ人は母語ではない英語を話せるのか。ドイツで見た教育の様々な分野とは。

ドイツの教育から学ぶべきことがたくさんありました。

キーワードは「教育」「ドイツ」「第2言語」

増田知朗(23)
獨協大学3年

大学入学前に、日本全国のゲストハウスを巡る。教育に関心をよせ、大学2年修了後、10ヶ月間ドイツでワーホリを実施。滞在中ヨーロッパ各地を周り、オランダとドイツで現地学校訪問を実施。スイスで開催されたサンタクロース世界選手権出場。今後は、スポーツ・食・音楽の側面から教育にアプローチを考えている。

1.ドイツ×教育

ー海外に出よう!と思ったきっかけは?

最初のきっかけは大学受験が終わった時です。
大学生になった時に英語話せてたらかっこいいじゃん!そんな感じでしたね(笑)


でもお金があるわけじゃないので、留学出来ませんでした。どうしたら日本でも留学したように生の英語に触れられるか調べた結果、ゲストハウスというものを見つけました。


英語話せる人かっこいいですよね!


 

ーゲストハウスを訪れていたということですか?

そうです!

最初に泊まったゲストハウスでの出会いが忘れられません。オーストラリアで活躍する野球選手や塾講師を辞めて台湾で塾を開業しようとしている方、大手車会社を辞めてゲストハウスを開業する方など、日常生活では絶対に会えないようなジャンルの方々と出会えてゲストハウスに魅了されました。それから、全国のゲストハウスを巡ることにしました。バイクで日本を一周した人や大阪から仙台まで歩いてきた人などとにかくぶっ飛んだ人が多かったです(笑)

様々な人と出会って自分にない世界に触れてみて、もっと色々な世界を見たい!色々なことをしたい!と思うようになりました。


ーなんて濃い経験(笑)高校生の行動力とは思えないです、、、

大学に入学してからはどんなことを?

大学に入ってから2年間は、とにかく色々なことをやってみました。新しくコーフボールというスポーツをやってみたり、旅をテーマにした学生団体を作ったり、イベントを主催してみたりと。そしたら本当にやりたいことを見失ってしまったんです。そこで考える時間が欲しくて、1年間休学してドイツでワーホリする形をとりました。


いざドイツへ!


ーなるほど!でもなぜドイツにワーホリへ?

友達がカナダでワーホリをしていてワーホリに興味がありました。また大学でドイツ語を専攻していたのと、ドイツのワーホリビザは簡単に取れるのでドイツにしました。

留学ではなくワーホリを選んだのは自由に過ごしたかったからです。せっかくドイツに長期間行くので、勉強をしようと考えました。自分は教育に興味があったので、教育を学んでこようと計画しました。

 

ー教育?なぜ教育なんですか?

日本人ってほとんどの人が、中高6年間英語を勉強してるじゃないですか。でも話せる人って皆無だと思うんですよ。

一方ヨーロッパの人って英語を話せる人がとても多いです。特にドイツは英語話せる人が多い印象ですね。お互いに第2言語として英語を学んでいるのに、「なぜこんなにも差があるんだろう」って疑問に思い、それを解消したいと考えていました。


ほとんどのヨーロッパの人は母語+英語を話せます



ーなぜドイツ人は英語を話せる方が多いんですか?

まずめちゃくちゃビデオを見ます。その国の文化などを字幕付きの映像で見ていました。映像を使うことで吸収力も上がりますし、何より実践しやすいですね。「このフレーズはここで使うのか!」って。

あとは単語の覚え方ですね。日本人って英単語を暗記する時どうしますか?大体は「英語単語→日本語訳」だと思うんです。でもドイツ人は「ドイツ訳→英語」で覚えてたんです。やり方が真逆なんです。でもドイツの学生は「この覚え方をしないと話せるようにならない」ってはっきり言ってましたね。事実日本人は話せなくて、ドイツ人は話せるので明らかに後者の方が効率が良いと思います。


ー日本人が話せない理由はそこにあったんですね、、、

この情報ってどうやって集めたんですか?

住んでいた近くにドイツ最古のハイデルベルク大学があり、そこの生徒に聞きました。

ハイデルベルク大学では日本語学科の生徒と友達になって、お互いの言語を教えあうパートナーになりました。自分が日本語を教え、相手からはドイツ語を教えてもらう感じです。その時に、英語をどうやって学んでいるのかを聞きました。

また、学校で授業をしている雰囲気を見てたかったので、現地の学校に訪問以来のメールをしたりしてました。そりゃもうめちゃくちゃ送りましたね。その中でいくつかの学校が返事をくれてオランダやドイツの学校を訪問することが出来ました。


行動力爆発です



ー現地の学校に手紙やメールを送るなんてすごい行動力(笑)
それにハイデルベルク大学って超有名大学じゃないですか!
教育以外で学んだり感じたことはありましたか?

生き方が日本人とは全然違うなって感じました。

ドイツは何事も楽しんでいました。日本って電車の中とか一人のことがわりと多いじゃないですか。でも、ドイツは誰かしらと一緒にいてずっと喋ってます。ドイツは一つの街が小さいので街を歩いていれば知り合いによく遭遇します。土日にはスポーツをしたり、カフェでおしゃべりしたりとにかく生活を楽しんでいます。

ホームステイ先のおばあちゃんからは事あるごとに「Viel spaß」(訳:楽しんで)って言われました。試験がある日でさえも「Viel spaß」ですからね(笑)何事も楽しまないとダメ!楽しめないなら辞めちゃばいいって考え方でした。

 

2.様々な面の教育

ー国が違うと考え方もここまで違うんですね、、、
様々な切り口から教育に携わりたい!ということですが、スポーツ・食・音楽などの分野は、教育とはどう繋がっていくんですか?

食の面が1番分かりやすいと思います。

料理って不思議な力があるんですよ。ドイツ滞在中ワーホリ仲間と週1くらいでみんなでご飯を作って食べてたんですけど、そのおかげで友達以上の家族みたいな関係になれました。仲間の好き嫌いや味の好みも一緒にいるからわかるんですよ。買い出し・調理・片付け・音楽をかける人、みんなそれぞれ自然に役割分担しててバランスが取れてました。そこから築ける信頼関係とか交友関係が食育に繋がるなって実感しました。

また、あるデータによると、母親が頻繁に手料理をするかスーパーのお惣菜で済ませるかで、子どもの学力に大きな差が出るらしいんです。

この経験から食と教育は強いつながりがあるなって感じました!手料理は凄く大事なんです!

 料理と教育は切っても切り離せない関係



ー日本でも「食育」という言葉がありますよね!

スポーツの面ではどうですか?

ドイツの子どもって凄く「自立」しているんです。自分で考えるて行動することができる。考えを持ってプレーできる子どもが多い。小学生であろうと「なんでこのプレーをしたのか?」「どういう目的があったのか」を常に考えてプレーしているそうなんですよ。

つまりサッカーの域を超えた人間形成に役立っているんです。サッカーを辞めたとしてもその経験は活きるし、社会人になっても必要な能力だと思いました。ドイツ国内ではサッカーに限らず、他のスポーツでも言えることだと思います!技術だけじゃない、人間性のトレーニングにもなっているからこそ、教育と深いつながりがあると感じました!


ドイツのサッカーには、スポーツの範疇を超えたものがある



ードイツで様々な側面から教育を見てきたんですね!

これからは具体的に何をしていきますか?

まだ漠然とですけど、教育に関する様々な分野を一貫して出来る場所を作りたいなって思います。スポーツ・食・音楽などを1つのコミュニティで完結できるような。実際ドイツは1つのクラブチームで様々な分野にアプローチをかけていて、それが良い教育に繋がっているのかなって思ったのがきっかけです。


ードイツの経験が将来にも活かされるんですね!

では最後に。増田さんにとって教育とは?

自分の出来ることを見つけて、人生を切り拓くそれができるようにきっかけを作ってあげることだと思います。

自分自身、人生を切り拓くために役立つような教育をほとんど受けて来なかったので、そこを変えたいと思っています。ドイツのようにまずは楽しむことを意識して、得意分野を伸ばす教育をしたいです。その際に様々な分野からアプローチをかけることで、毎日の生活が楽しくなるようにしたいと思います!

 

編集後記

教育を学ぶためにドイツへ。
思考の深さと行動の幅がとても深く広い方でした。

また日々の生活は、すべてが教育に繋がっているのだと感じました。

自分が知らなかっただけで、教育にもたくさんの分野があることに気づかされました。

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