「会社員×釣り人の生き方」挑戦に年齢は関係ない!
第6弾は、世界を釣りして回る渡邉裕之さん。
初めての海外は30歳。大人になってから気づいた海外の魅力。
社会人から見た海外に行くメリットとは。若い学生にこそ世界を旅してほしい理由とは。
『釣りに興味がある人』『サバイバルな旅がしたい人』におすすめ!
渡邉 裕之(36) 会社員兼釣り旅人。
幼い頃から海の近くで育ち、釣りや昆虫採取などをして過ごす。30歳になる頃から本格的に海外へ釣りに出かける様になる。昨年はマレー半島縦断・ベトナム横断を行い、今年はインド・バングラデシュへ陸路釣り旅へ。主にアジア諸国を中心に、時々南米などにも足を運ぶ。現在は陸路で各国を釣り歩きつつ、カメラを片手に旅している。訪問国は約15カ国。
1.遅めの海外デビュー
-30歳で海外デビューということですが、初めて行った国はどちらですか?
タイです。
それまでは海外どころか、関東からも出たことないくらいでした(笑)
この時は釣りではなく、街中を観光したり至って普通の旅行でした。
-初海外の印象はどうでしたか?
これまで漠然と海外に行くのって、何十万もかかるのだろうなって思っていたんです。でも国内旅行と大して変わらないことが分かって、一気に世界が広がりましたね。
あとは言葉。英語話せなくても意外と行けちゃうものなんだなって思いました。
30歳で初海外と遅めのデビュー
-国内よりも安いことがあるくらいですもんね(笑)
そこから海外×釣りに目覚めたのはなぜですか?
元々釣りは好きだったんです。生まれた場所が海の近くで、幼いころから祖父や親に連れられて釣りをしてました。周りもみんなやっていましたし、物心ついたらやってましたね。
そしてあのタイ旅行。
社会人になっても国内で釣りはしていたので、これを機に思い切って海外でも釣りしてみよう!と思いました。その後は、見事その魅力にどハマりしました。
タイはこれまでに何回も行ってますし、1番好きな国ですね!
2.小さい頃からの夢
-タイに行った経験が人生を変えたんですね。ではそろそろ旅のお話を聞きたいです!
本格的に行くようになったのは2015~16年からです。
初海外でも行ったタイを釣りしながらフラフラしてました。あそこはご飯も美味しいし、行きやすいし、安いし最高ですね。何といっても国境付近で良い魚が釣れるんですよ!
翌年には、ガイアナ共和国とコロンビアに行きました。
釣り人の片鱗が見え始める
-ガイアナ??初めて聞く国ですね
ガイアナは南米の右上にある国です。どうしてもピラルクを釣りたくて、釣り好きな友人達と現地へ向かいました。そこで地元の人に船を出してもらいベースキャンプで生活しながら一日中釣りをしてました。7日間の日程で、6日目に釣れた時は感動でしたね。
1番辛かったのは、ベース地を離れて上流に行った時です。ブルーシートを覆っただけの寝床でしたし、夜トイレに起きたら数m先にワニいますし恐怖でしたね、、、
釣りというよりサバイバルに近いinガイアナ共和国
-怖すぎる(笑)ピラルクってあの大きな生きた化石みたいな魚ですよね?
そうです!
釣るのが小学生からの夢だったので、釣れた時は本当に嬉しかったですね!
南米に行った後はアジア中心に回りました。
2018年には、バンコクを起点にマレー半島縦断をしたり、カンボジアやベトナムを横断をしました。
カンボジア横断では、世界遺産のアンコールワット周辺で釣りをしてました。そこで仲良くなった現地の人の家に3日連続で呼ばれたり、一緒に釣りをしたりと人の温かさを感じた旅でしたね。
ピラルクとの1枚。完全にクレイジージャーニー
-アジアの人の温かさ良いですよね!たまにぼったくりに遭いますけど(笑)
私もぼったくられるんじゃないかな、、、なんて思っていたけど、全部杞憂でしたね。
向こうから話しかけてくれるし、車に乗せてくれたり、ご飯ごちそうしてくれたり。お互い片言の英語なんですけど、通じ合えたんでよね。
-ザ・アジアって感じですね。他にアジアで行った国は?
2018・19年でミャンマーに行きましたね。
未開の地を目指して、危うく地雷が埋まっている危険地帯に入ってしまいそうになりましたが(笑)
あとはミャンマーからインドのコルカタまで行きました。その一帯にしか生息していない魚を探すため、ロッククライミングをして谷底に降りて釣ってました。残念ながら天候不良で捕獲できなかったですが、またいつかチャレンジしたいですね!
ミャンマーの山奥を移動中、、、
-地雷は危ない、、、アジア制覇しそうな勢いですね。
アジアだけじゃないですよ!今年は国内の釣り友達とオーストラリアに行きました。
「今度オーストラリア行くんだけど一緒に行かない?」「お!良いね!行こう」って感じで(笑)ゴールドコーストでレンタカーを借りて内陸へ。マーレーコッドというオーストラリアにしかいない魚を目指しました!
3.釣りから学んだこと
-おお、、、そんな場所にまで。釣りを趣味にして良かったと思いますか?
思いますね。今の交友関係のほとんどは釣り関係です。会社以外での友人も増えますし、それこそオーストラリアみたいに一緒に行こう!ってなることもあります。
年齢も様々で下は10代から上は70代まで。本当に交友関係は広くなりますね。
あと命の尊さを学べることです。
釣りって魚との真剣勝負だと思うんですよ。だから釣った魚には敬意を払いたいし、元気に帰って行ってもらいたい。もっと大きくなっていつかまた勝負しようなって。
でも全部が全部元気に返せる訳ではないんですね。色々な事が重なって返す事が出来ない時もあるんです。そんな時はせめて美味しく食べてあげる事しか出来ませんが、なるべく元気に帰ってもらいたいという思いがあります。歪んだ愛ですよね。
この辺りは人によって考え方が違うのですが、きっと釣り人はみんなそれぞれが今までの経験の中で、命の尊さとかはかなさを感じていると思います。
ジャングル生活の場合は食料になるのでもちろん食べます
-教育的にも釣りは良いんですね。世界中で釣りをしていて変わったことはありますか?
挑戦することが当たり前になりましたね。
海外に行く前は閉鎖的な考えばかりでしたけど、今では1人でインドの山奥とかも当たり前になりましたし、外の世界に飛び出すことが格段に多くなりました。釣りだけじゃなく、日常生活でも挑戦することは増えましたね。
何かに挑戦するハードルは格段に下がったと思います。
-今後挑戦してみたいと思っていることは何ですか?
まだまだたくさんありますよ!
釣りをしながら旅している中で、こんな物あったら凄く便利なのにな~って思うことがたまにあったので、いつか製品化したいって想いがあります。
あとはインドのリベンジもしたいですし、ミャンマーを深く調査したりもしたいですね。
あとヨーロッパに行ったことがないので、スペインやイタリアにも。アフリカにも固有種があるので、コンゴやエジプトに、、、挙げだしたらキリがないですね(笑)
まだまだ大物を釣りたい!(写真はコロンビアのもの)
-たくさんありますね(笑)
これだけやりたいことがあると、もっと早くからやっておけば良かったと思うこともありますか?
ありますね。
たまに若い子から相談されるんですけど、絶対に行ったほうが良い!って言います(笑)
若いうちから多様な選択肢を持てますし、日本では出来ない経験がたくさん出来ますから。
-渡邊さん自身はどんな経験がありましたか?これまで釣りのお話だったので、釣り以外であれば!
最近だとインドですね。
これはインドに限った話では無いんですけど、結構当たり前のように道端に沢山ゴミが捨ててあるんですよ。なんでちゃんとゴミ箱に捨てないのかなって思ってたんです。
なんでだと思いますか?
-ん~国民性ですか?
教育の面が大部分だと思いますが、ひとつ変わった視点からの意見として路上生活者のためという側面もあるそうです。
道に落ちているゴミを集めて生計を立てている人がいるのに、みんながゴミをゴミ箱に捨てていたら彼らはどうやって生活していくんだと。それを聞いた時はちょっと衝撃的でしたね。日本で生活しているとそこからの視点てなかなか持てないので。
あとはインドの寺院に行った時の事なんですが、そこでは羊を生贄にする儀式が行われていたんです。目の前で羊の首が切り落とされて、その場で捌かれるのを見て、改めて食べ物のありがたみを感じましたね。
日本じゃ考えられないことも海外では当たり前になる
-まさにカルチャーショックですね。
旅を通して「挑戦することが当たり前になった」とありましたが、これから挑戦しようとしている若者に伝えたいことはありますか?
人生の選択肢を増やすためにも外の世界に出てほしいです。
出るきっかけは何でも良いと思うんです。ご飯が食べたくて~絶景が見たくて~などなど。
重要なのはきっかけじゃなくて、行動に移すかどうか。迷ったらすぐに飛び出して欲しいですね!早ければ早いほど良いので!
そこで外の世界から日本を見たり、自分の生活や仕事を見つめ直すのもまた良いですよ!
-若いうちから選択肢が多いほうが良いんですね!本日はありがとうございました!
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