【日本全国】心奪われる美しさ!ステンドグラスが有名な建物10選

色とりどりのガラスを用いて、繊細な宗教画や幾何学模様などを描いた「ステンドグラス」。ステンドグラスは海外の文化ですが、実は日本でも教会や聖堂をはじめ、さまざまな建物でステンドグラスを見ることができるんですよ。今回は、美しいステンドグラスがあることで有名な日本の建物を、10ヶ所厳選してご紹介します♪

『日本で美しいステンドグラスが見たい人』
『美しいステンドグラスが有名な日本の建物を知りたい人』におすすめ!

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1.箱根彫刻の森美術館/神奈川県箱根町


photo by:Kentaro Ohno『箱根彫刻の森美術館』


「箱根彫刻の森美術館」は、1969年にフジサンケイグループによって開館された、自然の中でアートを楽しめる国内最初の野外美術館です。

約7万平方メートルという広大な園内には、ピカソ館などの室内展示場をはじめ、ロダンなど近・現代を代表する巨匠の彫刻作品や、中に入って遊べる体験型の作品、温泉足湯まであり、1日中いても飽きずに過ごすことができます。

見どころポイント: 360度まわりを埋め尽くす万華鏡のようなステンドグラス

園内に展示されている作品はどれも魅力的ですが、特におすすめしたいのが、緑陰広場のほど近くにある「幸せをよぶシンフォニー彫刻」。

高さ18mにおよぶ円形の塔内部には、手割したガラスの破片を用いたステンドグラスが360度壁一面に張り巡らされており、幻想的な光の世界をつくり出しています。

らせん階段を上っていけば、まるで万華鏡のようにデザインが変わっていく様子を楽しめますよ♪昼間とはまた違った幻想的な光景が広がる、夜のライトアップも必見です♡

  • 住所:神奈川県足柄下郡箱根町ニノ平1121
  • 開館時間:9:00~17:00
  • 料金:一般1600円、大学生・高校生1200円、中学生・小学生800円(※障害者手帳を持っている&付き添い(2名)の場合は別料金設定あり)
  • その他備考:毎週土曜日にファミリー優待あり(保護者1名につき小・中学生5名まで無料)、車イス、ベビーカーの貸出し・コインロッカー(返却式)の利用は無料、美術館ガイドツアーは現在休止中

箱根彫刻の森美術館 公式HP

2.大浦天主堂/長崎県長崎市


photo@「大浦天主堂」


「大浦天主堂」は、「日本二十六聖人」と呼ばれる、日本における初の殉教者となった26人のキリシタンのために建立された、カトリック教会です。現存する教会建築としては国内最古のもので、1933年・1953年には国宝に指定されています。(1953年は再指定)

見どころポイント:大祭壇のキリストのステンドグラス

こちらで特に見ておきたいのが、大祭壇(主祭壇)に飾られているステンドグラスです。

祭壇奥の壁に、フランスのカルメル修道院から寄贈されたという十字架にかけられたキリストと、そばに寄り添う聖母マリア、使徒ヨハネ、マグダラのマリアの様子を描いたステンドグラスが飾られており、神聖な世界に浸ることができます。

また、大浦天主堂内にはほかにも、中央大扉や告解室、洗礼室の窓など、さまざまな場所にステンドグラス装飾があるので、デザインの違いを見てまわるのも楽しいですよ。

※スマホやカメラなどの撮影機材を用いた堂内撮影は禁止されているので、注意してください。

  • 住所:長崎県長崎市南山手町5-3
  • 開館時間:8:30~18:001(11月~2月末日の冬期は8:30~17:30)
  • 休館日:教会行事によって変動
  • 料金:大人1000円、中・高生400円、小学生300円(※障がい者&介助者(1名まで)は別途料金形態あり、大浦天主堂キリシタン博物館の入場料を含む)

大浦天主堂 公式HP

3.東京ジャーミイ・ディヤーナト トルコ文化センター/東京都渋谷区


photo by:Guilhem Vellut『東京ジャーミイ・ディヤーナト トルコ文化センター』


「東京ジャーミイ・ディヤーナト トルコ文化センター」は、代々木上原駅近くの住宅街のど真ん中にある、オスマン様式のモスク(回教寺院)と、トルコ文化を紹介する文化センターが併設された建物です。

日本にあるモスクの中では国内最大規模となっており、優美で壮麗な外観と内装をしていることから、東アジアで最も美しいモスクともいわれています。

見どころポイント:変幻自在な輝きをもつステンドグラス

内壁に施されたアラベスク模様とアラビア文字のカリグラフィ装飾も美しいですが、なんといっても見どころは、ブルーを基調にしたステンドグラス!

差し込む光によって色彩や輝きが変幻するため、時間ごとにさまざまな表情を見せてくれます。神秘的な美しさに、つい時間を忘れて見入ってしまうかも!?

※女性はスカーフの着用&体の露出の少ない服装が必須、男性もショートパンツやタンクトップでの入場は不可となっているので注意してください。

  • 住所:東京都渋谷区大山町1-19
  • 開館時間:10:00~18:00(集団礼拝がある金曜日の一般見学は14:30~18:00)
  • 休館日:年中無休
  • 料金:無料(館内各所に寄付箱の設置あり)
  • その他備考:礼拝場での写真・ビデオ撮影は事前の許可が必要(礼拝中の撮影は禁止)、土日祝には日本語ガイド付きツアーを開催、薄着の人に向けてスカーフやコート(アバヤ)の貸出しあり

東京ジャーミイ・ディヤーナト トルコ文化センター 公式HP

4.鳩山会館/東京都文京区


photo by:Manami Taira『鳩山会館』


「鳩山会館」は、元内閣総理大臣の鳩山一郎の邸宅だったイギリス風洋館で、現在は記念館として一般公開されています。

政治の舞台になった応接室や、鳩山家歴代の愛用品や記念品のほか、桜やバラなどの四季折々の草花が咲く美しい庭園などを見学することができます。

見どころポイント:鳩や和をモチーフにしたステンドグラス

こちらでは応接室やダイニングルーム、欄干や暖炉などさまざまな場所にステンドグラスが飾られていますが、特に有名なのが、1階~2階の階段の踊り場に飾られているステンドグラスです。

洋館のステンドグラスとしては珍しい和テイストで、法隆寺の五重塔をモチーフにしています。彩度をおさえた配色が洋館の雰囲気とも合っていて、とっても素敵なんですよ♡“鳩山”会館らしく、鳩がデザインされているのもキュート!

  • 住所:東京都文京区音羽1-7-1
  • 開館時間:10:00~16:00
  • 休館日:月曜日(月曜日が祝日の場合は開館し、翌日が休館)、1~2月、8月
  • 料金:大人600円、シルバー(65歳以上)500円、学生(高校生以上)400円、小中学生300円、障がい者(+同伴者1名)400円
  • その他備考:4部屋ある記念室の撮影は禁止、室内用車いすの貸出しあり(1台 事前予約必須)、館内・庭園等の飲食不可(館内の自販機で購入した飲み物は指定の場所でのみ飲むことが可能)

鳩山会館 公式HP

5.日光真光教会/栃木県日光市


photo@「日光真光教会」


「日光真光教会」は、アメリカ人建築家・ジェームズ・ガーディナーが設計した、ゴシック様式の教会です。北関東教区で現存する礼拝堂としては最古のもので、1916年に建て替えられた石造りの聖堂は、県の指定有形文化財にも指定されています。

外壁や内壁に、近くの大谷川から採取した安山岩や鹿沼石が使われているほか、屋根は切妻屋根になっており、和と洋が美しく調和した設計となっています。

見どころポイント:教会の雰囲気に合う落ち着いたデザインのステンドグラス

教会内には、動物や武具などが独特なタッチで描かれた、シンプルなデザインのステンドグラスが飾られています。彩度がおさえられた淡い色合いのステンドグラスが、静謐な雰囲気の教会によくマッチしていますよ。

  • 住所:栃木県日光市本町1-6
  • 開館時間:9:00~17:00頃(日曜日の礼拝時間は週ごとに変動)
  • 休館日:式典・礼拝等により変動 問い合わせ必須
  • 料金:無料

日本聖公会 北関東教区HP

6.藤城清治美術館/栃木県那須町


photo by:minoir『藤城清治美術館』


那須高原にある「藤城清治美術館」は、光と陰を追い求めた芸術家・藤城清治の作品を展示している劇場型美術館です。

館内には、巨大水槽を用いた過去最大サイズの大作をはじめ、長い制作活動の集大成にふさわしい名作や代表作が約150点も展示され、来場者の目を楽しませてくれます。

空間に映像が溶け込むように映し出されたプロジェクションマッピングや、影絵劇を再現した回転舞台なども公開されており、まるで作品の中に自分もいるような幻想的な気分を味わうことができるのも魅力です。

見どころポイント:藤城清治がデザインした愛らしいステンドグラス

藤城清治美術館でステンドグラスが飾られているのが、敷地内に建てられているレンガ造りの小さなチャペル。こちらには藤城清治のデザインである、人魚をモチーフにした愛らしいステンドグラスを楽しむことができます。

ちなみに、こちらのチャペルでは挙式やフォトウェディングの利用もできるんですよ(※利用可能日は月によって変動)!愛らしいステンドグラスと温かな雰囲気ただようチャペルで、恋人と永遠の愛を誓い合ってはいかがですか♡

  • 住所:栃木県那須郡那須町湯本203
  • 開館時間:9:30~16:30
  • 休館日:火曜日(祝日の場合は開館)、年末年始、その他メンテナンス期間
  • 料金:一般(高校生~)2000円、3歳以上中学生以下1300円、99歳以上1300円、各種手帳あり1300円
  • その他備考:車いす専用駐車場あり、車いす・ベビーカーの貸出しあり、展示室内の写真・映像の撮影は禁止

藤城清治美術館 公式HP

7.鉄道博物館/埼玉県さいたま市


photo by:kanonn『鉄道博物館』


大宮にある「鉄道博物館」は、東日本旅客鉄道の創立20周年記念プロジェクトとして開館した、鉄道の歴史博物館です。

「鉄道」「歴史」「教育」の3つのコンセプトのもと、日本と世界の鉄道に関する資料や、鉄道の時代背景・システム変遷を物語る展示、鉄道技術について学べるシミュレーションや体験イベントなどが開催されており、鉄道について楽しく学ぶことができます。

見どころポイント:10編の物語が調和した巨大ステンドグラス

博物館の2階・エントランスゾーンには、銅版画家・山本容子が監修したステンドグラス、「過ぎゆくもの」が飾られています。

縦3m、横10mにおよぶ巨大なステンドグラスは、それぞれ独立した10編の物語でありながら、1枚に統合した作品になるようデザインされているそう。色彩もデザインも、全く違和感なく1枚に調和しているのがすごいですよね!

まばゆい光が差し込むことで床に絵がきれいに反射し、より幻想的な雰囲気に浸れるのもいいですね♪

  • 住所:埼玉県さいたま市大宮区大成町3丁目47番
  • 開館時間:10:00~17:00
  • 休館日:火曜日、年末年始
  • 料金:一般1330円(前売り1230円)、小・中・高校生620円(前売り510円)、幼児(3歳以上未就学児)310円(前売り210円)
  • その他備考:通常営業終了後に夜間貸切のサービスあり(※プランによって料金は変動)

鉄道博物館 公式HP

8.萬翠荘/愛媛県松山市


photo@「萬翠荘」


「萬翠荘」は、旧松山藩主の子孫・久松定謨伯爵の別邸として建設された、純フランス風の洋館です。

各界の名士の社交の場や、皇族の立ち寄り所として重要な役割を果たしてきており、建築当時の様子がそのまま残る貴重な建物として、愛媛県指定有形文化財や国の重要文化財に指定されています。

見どころポイント:グラデーション彩色のモダンなステンドグラス

萬翠荘では館内入ってすぐの階段の踊り場に、大きくステンドグラスが配置されています。

久松定謨がフランス公使館附武官就任の際に渡った海原をモチーフにしたという、波打つ海に船が浮かぶモダンなデザインのステンドグラスは、クラシカルな洋館の雰囲気とよく合っています。

グラデーション彩色のアメリカ式が採用されていることで、デザインに奥行が感じられるのもポイントです。

  • 住所:愛媛県松山市一番町3-3-7
  • 開館時間:9:00~18:00(※イベントにより変更あり)
  • 休館日:月曜日
  • 料金:大人300円、小人(小・中・高校生・障害者手帳持ち&介護者1名)100円、未就学児は無料(※展示会、コンサート等の入場には別途料金が必要な場合あり)

萬翠荘 公式HP

9.山代温泉 古総湯/石川県加賀市


photo@「山代温泉 古総湯」


「古総湯」は、山代温泉にある2つの公衆浴場のひとつで、明治時代の総湯を復元した体験型温泉博物館です。

木の温もりが感じられる外観や九谷焼のタイルなどを使ったモダンな内装、入浴方法に至るまで当時のものを再現しており、日本の温泉の歴史や文化をお湯に浸かりながら楽しく学ぶことができます。

「湯の曲輪」と呼ばれる、旅館や商店が立ち並ぶ歴史的な街並みも今なお残っているので、火照った体を冷ましながらそぞろ歩きするのも楽しいですよ♡

見どころポイント:お湯に反射するステンドグラスの鮮やかな色彩

こちらの湯船の窓には、赤や青、黄色などの色ガラスをパッチワークのように組み合わせた、シンプルなデザインのステンドグラスがはめこまれています。お湯に浸かれば、ステンドグラスの美しさとお風呂の気持ちよさ、水面に反射した鮮やかな色彩を一度に楽しむことができますよ。

また、2階の休憩所の窓にも、赤・青・白の色ガラスがはめ込まれたステンドグラス風のガラス窓が。ゆったりとした時間が流れる和室の休憩所で、幻想的な光のアートを見ながらくつろぐなんていかが(^^)

  • 住所:石川県加賀市山代温泉18の128番地
  • 営業時間:6:00~22:00(12月~2月は7:00~21:00)
  • 休業日:第4水曜日の6:00~12:00(正午からは営業)
  • 料金 :大人500円、中人(6歳以上12歳未満)200円、小人(3歳以上6歳未満)100円、3歳未満は無料
  • その他備考:石鹸・シャンプー等の利用は不可

山代温泉観光協会HP

10.乙女峠マリア聖堂/島根県津和野町


photo by:Otota DANA『乙女峠マリア聖堂』


「乙女峠マリア聖堂」は、明治元年に長崎浦上から送られてきた、153人の潜伏キリシタンが収容された光琳寺というお寺跡地に建つキリスト教の聖堂で、津和野藩の改宗のすすめに応じずに拷問を受けて亡くなった、37人の殉教者を追悼するために建立されました。

聖母マリアが降臨された地ともいわれており、毎年5月3日には殉教者の鎮魂を祈る「乙女峠まつり」なども開催されています。

敷地内には、拷問を受けている信者をマリア様が励ます場面を表した像や、キリシタンが使用した井戸や水洗い場を復元したものがあり、キリシタン弾圧のすさまじさをうかがい知ることができます。

見どころポイント:キリシタン弾圧の様子を描いたステンドグラス

聖堂の中には、キリシタンたちが拷問を受けている様子などを描いた、殉教悲話を伝えるステンドグラスが飾られています。

淡い色合いで素朴な絵柄のステンドグラスは、美しいながらもどこかもの悲しい雰囲気が……。キリシタンたちが受けた苦難の歴史をより深く知ると、ステンドグラスの見え方もそのつど変わってくるかもしれませんね。

  • 住所:島根県鹿足郡津和野町後田乙女峠
  • 開館時間:終日見学自由
  • 料金:無料(駐車場も無料)

石見観光振興協議会事務局HP

ステンドグラスといえば、海外の教会や歴史的な建物を思い浮かべますが、実は日本にもこんなに美しいステンドグラスがあったなんて驚きですよね!

日本には美しいステンドグラスが飾られている建物が、有名な場所から穴場までまだまだたくさんあるので、ぜひお気に入りのデザインのステンドグラスを見つけてみてください♡

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