観光することの意味って?「光を観る」と書く観光のメリット
日常生活から遠れ、知らない土地をのんびり観光するのは楽しいですよね。旅先から帰った後に、もう次の旅行計画を立てるという方も多いはず♪しかし、そもそも観光は何のために行うものなのでしょうか?ここでは、観光に関するそんな疑問をお持ちの方に向けて、観光を行う意味や、観光することでできる経験についてご紹介します♪
『旅行や観光がしたい人』
『観光することでどんな経験ができるのか知りたい人』におすすめ!
そもそも「観光」ってどういう意味があるの?
普段私たちは、特に考えずに「観光しよう」「旅行に行こう」という言葉を使っていますよね。
けれど皆さんは、そもそも「観光」という言葉の本来の意味をご存知ですか?
なぜ「光」という漢字が当てられているのでしょうか?その土地を見て回ることを指すのであれば「観行」であっても良いはずなのに、あえて「光を観る」と書くのは何か意味があるのでしょうか?
「観光」の語源は中国の易経から
観光という言葉が生まれたのは、一説では中国の易経にある「国の光を観る、もって王に賓たるに利し」という一文からだと言われています。
これは、国が長く栄えるために、「王が国の光(威光)を視察する」という意味で、国の繁栄に活かすための経験値を積むという、研修の意味合いが強いようです。現在のレクリエーションや物見遊山に近い意味合いとは、まったく異なりますね。
意味が混同されがちな「観光」「旅行」「旅」「冒険」の定義の違い
では、日本では観光はどのような意味で使われているのでしょうか。観光と共によく使われている「旅行」「旅」「冒険」の定義と併せると、以下のような意味となります。
- 「観光」…その土地の自然や景色、街の雰囲気を見物したりすること。
- 「旅行」…観光や慰安の目的で、今いる場所から別の地方・地域に行くこと。
- 「旅」…今住んでいる土地から離れて、別の土地に住むこと。
- 「冒険」…成功するか不確かなことを、あえて危険を冒して行うこと。
つまり、観光の「光」とは、「その土地の素晴らしいところ(特色・魅力)」を指し、観光とは「その土地ならではの魅力を見つけに行くこと」という意味になります。
観光の楽しみ方で「光」の見え方は違う
地元民とのコミュニケーションを楽しんでみたり、友人や家族とその土地のアクティビティを楽しんでみたり、ご当地グルメや絶景を巡ってみたり、観光の楽しみ方は十人十色。
同じ土地であっても、行動次第で光の印象や見え方は大きく変わります。せっかくお金をかけて観光に訪れているのですから、その土地の魅力を余すことなく味わいたいですよね。ちょっと見方を変えてみる、楽しみ方を変えてみるなど、色々な視点で観光を楽しむのがおすすめです。
観光することでできる経験や、得られるメリットは?
前述した通り、観光とはその土地の光(魅力)を見に行くことです。光を見に行くことで、どんな経験を得られて、どんなメリットがあるのでしょうか?
その土地の美しさに感動できる
観光で経験できる最も大きなメリットは、その土地でしか見ることのできない「自然」や「景色」を楽しめることです。
情報が発達している現代では、外に出なくても美しい自然や景色を見ることができるようになりましたが、やはりその土地に行って直に見るのとでは大違い!
四季折々の野花の甘い香りや木々が揺れる音、刻々と表情を変える朝焼けや夕焼けの美しさ…。美しい景観を間近に望むことはストレス発散にもなりますし、心も豊かな気持ちにしてくれます。
また、どんなに美しい絶景がある場所に住んでいても、外から見に来る人たちと同じようにはその良さを感じられないという話もあるようです。わざわざ遠くから観光に赴いて見るからこそ、美しさに価値や感動を見出せるのかもしれませんね。
例えばこんなところも、自然を肌に感じる観光
- 温泉:癒しというイメージも強いかもしれませんが、温泉もまた「自然を肌で感じる」という意味では本来の観光の一つだと考えられますね。
- 山:富士山などに赴くこと観光の一つです。
大迫力の山を、そしてその土地に根付く植物を楽しむというのは、まさに観光の醍醐味です。- オーロラ:土地ならではといえば、オーロラも観光の一つでしょう。そこでしか見られないもの、それを見にいくことが大切なのです。
その土地の歴史について詳しくなれる
観光で得られるもう1つのメリットは、その土地独自の歴史に触れられることです。神社仏閣や博物館、城塞やお墓、蔵、産業遺産、古くからの自然や景観を残す街並みなど、その土地の歴史や文化を感じることのできる観光スポットは、日本・海外各地に数えきれないほど点在しています。
そういった土地の歴史の一端に触れることで、自身の知識や経験値を高めることができます。また、その土地の文化や特色をより深く知ろうと観察にも力が入るなど、観光の姿勢も自然と変わってきますよ。
日本なら例えば、こんなところに行きたい!
- 京都:神社お寺といえば、やはり古都京都は外せません。清水寺、平等院鳳凰堂、金閣寺など、日本人だからこそ1度は訪れたい観光地だと言えるでしょう。
- 飛騨高山:合掌造りの家々、さんまち通りで見られる江戸から明治にかけての雰囲気を未だ残す街並み。飛騨高山で見られる風景からは、日本の歴史をひしひしと感じることができます。
- 蔵の街:昔ながらの趣を残す蔵。今なお蔵をそのままの形で残す街は、日本にいくつかあります。川越、栃木市など、その当時の様子を思い浮かべながら観光すれば、また得られるものが変わるかもしれません。
地元民との触れ合いを楽しむことができる
皆さんは観光中に、「困っていた時に現地の人が助けてくれた」「お店の人がいろいろとサービスしてくれた」「その土地につまつわる由来や、タメになるお話を聞かせてもらった」なんて、経験はありませんか?
その土地に住んでいる人とのコミュニケーションや、見知らぬ人との助け合いも、その土地に観光で訪れたことならではの非日常体験です。地元民との触れ合いもまた、その土地ならではの「光」なのかもしれませんね。
触れ合うならこんな旅もありかも?
- ヒッチハイクの旅:ヒッチハイクの場合、その土地で地元の方と触れあわなければどこにも行けません。濃厚な経験をするために、思い切ってこんな旅をしてみるのもいいかもしれません。
- ホステルの利用:相部屋になることがほとんどのホステルは、施設内に交流の場を設けられていることも多いようです。地元の人に限らず、旅先での素敵な出会いを得られることでしょう。
- ひとり旅:1人で旅行に行けば、自然と地元の方と交流する機会も増えるもの。気になることは積極的に尋ねるなどして、能動的に観光してみるのも良いですね。
その土地の文化を体験できる
観光というのは、見たり聞いたりするだけにとどまりません。焼き物や染物、蒔絵などの伝統工芸の体験はもちろん、その土地でしか乗れないローカル線や観光列車に乗ることも、観光ならではの経験です。
最近では、さまざまな観光地や宿泊施設で、その土地の文化を体験できるイベントやツアーが組まれています。そういったイベントに積極的に参加して、地元民との交流を深めるのも楽しいですよ♪
こんなツアーがおすすめ!
「高野山の宿坊に泊まるツアー」
真言密教の聖地と言われる高野山。初めての高野山、宿坊への宿泊もツアーなら安心です。「沖縄文化体験!サトウキビ収穫お手伝いプラン」
沖縄の一般家庭へのプチホームステイができるプランです。サトウキビの収穫、ご家庭での沖縄そば作りは、まさに観光を体感できるのではないでしょうか?
その土地でしか味わえない食べ物と出会える
その土地ならではのご当地グルメを味わえることも、観光の目玉として忘れてはいけません。同じ日本国内でも、地域によって食材の風味や味付けが異なりますよね。
ましてや海外では、使われる食材自体も日本ではお目にかかれないものばかり!そういった食に関するカルチャーショックを味わえるのも、観光の醍醐味と言えますね。
日本なら、これは食べてみたい!意外と知らない郷土料理
- たこめし(三重県):新鮮なタコを使った炊き込みご飯です。
- 冷汁(宮崎県):夏が暑くなる地域にぴったりの郷土料理。もともとは、農家の方が手早く栄養をとるために食べていたかんたんな料理だったそう。
- 三平汁(北海道):塩漬けした魚、根菜などの保存のきく野菜を煮た料理です。魚は土地柄か、サケを使うことが多いと言います。
いかがでしたか?
ただ旅を楽しむだけでなく、その土地だけの光を見つけることも観光の醍醐味です。次にその土地を訪れた時に、その光がどのように変化しているかを楽しむのも一興ですよ♪
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